慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍はピロリ菌が関係しているとされています。
近年では胃がんの発症にも大きく関係していることがわかってきました。(ピロリ菌だけがこれらの病気の原因ではありません。)
当院では下記の検査を行っています。
①迅速ウレアーゼ試験
胃から採取した粘膜を特殊な液に添加して、液の色の変化でピロリ菌の有無を判定します。2時間位で結果がでます。
②組織鏡検法
採取した胃の粘膜から顕微鏡を使ってピロリ菌を探す方法です。
※この他、内視鏡を使わずに検査する方法もあります。ピロリ菌発見後は抗生物質の服用(1週間程度)でピロリ菌を除菌することも出来ます。
CT検査はエックス線を使って身体の断面を撮影する検査です。
体内の様々な病巣を発見することができます。心臓、大動脈、気管支・肺などの胸部、肝臓、腎臓などの腹部の病変、頭部脳内出血に関しては、優れた描出能がえられます。
CT検査には、造影剤を使用しないで検査する方法と、造影剤を静脈から注射して検査する造影CT検査があります。
造影剤を使用するメリットは、小さな病変や正常組織・臓器とのエックス線透過性がほとんど変わらない病変は、診断が困難なことがあります。
しかし、造影剤を用いることによってこれらの病変も明瞭に描出され、より正確な診断が可能となります。
造影剤を使用すると、稀に副作用が生じることがあります。
副作用が生じたときにはすぐに適切な処置がとれる体制になっています。
超音波検査とは高周波を発生させる探触子を体の表面にあてて、体内臓器から跳ね返ってくる音波をコンピュータ処理により画像化し、リアルタイムに評価することができる検査です。
検査部位は乳腺・甲状腺・腹部臓器(肝・胆・膵・脾・腎など)・前立腺・皮下組織・血管検査などがあります。
人の耳には聞こえないほどの高周波数の超音波を心臓に発信して、返ってくる心臓からのエコー(反射波)を受信して画像に映し出し、心臓の動きを観察します。
放射線による被曝の心配がありませんので、妊婦や乳幼児でも安心して受けることができます。
心臓超音波検査の目的は、心臓の形の異常を発見する形態的診断、もう一つは心臓の働きを見る機能的診断です。
特に、心臓は常に拍動していますが、その動いている状態をそのまま観察できるとても有用な検査であり、心室や心房の大きさや壁の厚さ、壁の動き、弁の形態や動きなどがわかります。
また、カラードップラー法を行なうと、心臓の中の血液の流れを映し出すことができます。
少ないX線を連続的に照射して人体を透視しながら撮影を行う検査方法です。
体内の様子をリアルタイムに 観察でき、当院では主に、胃・小腸・大腸の消化管造影を行っています。
検査は、造影剤(バリウム)を経口投与または大腸検査(注腸)では肛門から注入し検査をします。
臓器に付着、あるいは溜まった造影剤によってX線吸収率が異なるため、周囲との濃淡差が出た画像が描出され、病変の有無を観察します。
一般撮影は、簡便に検査が行え、画像の提供も迅速に出来るために、画像検査の中では最も頻度の高い検査といえます。
炎症や腫瘍などによる肺野(空気を含んだ肺の部分)、縦隔、軟部組織ならびに心臓などの病変の有無、骨折や骨の変形などの異常、腹部腸管のガス像などを観察します。
心電図とは心臓の電気的な活動の様子を波形化して記録するもので不整脈の有無・心筋梗塞・狭心症・心肥大などの診断に役立てます。
また発作時にしか波形に変化の出ない狭心症の心電図を運動することで誘発し記録する負荷心電図や1日の生活の中での心電図の変化を記録することができる24hホルター心電図があります。
動脈硬化の検査とは手と足の血圧の値の比較や脈拍の伝わる速度を調べることで血管の硬さ(血管の老化)の度合や血管の狭窄・閉塞などを推測することができます。
超音波によって体内の臓器の形態や機能を調べる装置です。
泌尿器科では腎臓、膀胱、前立腺、精巣などの腫瘍や結石など多くの疾患の診断が可能です。
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